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都道府県名
市町村名
実施
地区名
実施主体等
漁村留学とおいでよ海の学校へ活動
徳島県
由岐町
伊座利地区 伊座利の未来を考える推進協議会
漁村留学とおいでよ海の学校へ活動
●由岐町の位置は?
 由岐町は、徳島県の南東部、海部郡の北端に位置し、南東は太平洋、東は紀伊水道に面する細長い町である。県都徳島市からは国道55線を車を利用すれば約1時間の距離にある。背後は全般に急峻な地形のため、孤立的な集落が沿岸線に点在しているが、伊座利地区は、その中でも町最北端に位置する50世帯、100人程の孤立的な小集落である。町全体の人口減少が著しい中、伊座利地区では人口はほぼ横ばいで推移している。
 由岐町の平成12年の国調産業別就業人口のうち漁業就業者が約22%を占め、漁業が町の基幹産業を形成している。特に、伊座利地区の場合、背後の山が直接海に迫り、平坦地が殆どない地形条件から、大型定置網を始め、地先の磯根資源を活用したアワビ、トコブシ、サザエ等の海士漁業の他、小型定置、刺網等の沿岸漁業依存度の大きい純漁村を形成している。由岐町全体の総漁獲金額は近年11億円程で縮小傾向にあり、伊座利地区はその7%程の1億円弱程度の漁獲金額規模である。

●これまでの取組みは?
 伊座利地区は、地形的に孤立した50世帯程の小規模集落であり、過去、人口自体は比較的安定的に推移してきたものの、高齢化が著しく、子どもの数が極端に減ったため、平成4年頃には地区住民の心のよりどころであった小中学校が廃校の危機に瀕した。まとまりの良い小規模コミュニティであったため、戦前から地区住民が小中学生に地区の漁業や海を体験学習させる『磯学習』の伝統など学校を中心とした地域の取組みの伝統があったが、学校閉鎖に伴い地域の伝統的な取組みの消滅と地域活力低下に危機感が募り、学校存続と地域振興にむけての機運が自然発生的に盛り上がることになる。その後、漁村留学に関する勉強会等が継続的に開かれ、平成10年頃から本格的な議論が行われ、平成11年にはイベントを通じた地域づくりの推進に向けて『海の学校留学の会』が発足、同年1月には第1回の『おいでよ海の学校へ』と銘打った町外児童生徒と保護者60名と地域住民40名程が参加する地区の漁業・漁村体験イベントが実施された。引き続き、『おいでよ海の学校へ』イベントが継続的に実施されると共に、域外の小中学生とその保護者の定住・学校転入事業が始まり、平成14年現在、伊座利小中学校の児童・生徒の合計18人中16人が域外の転入者で占められるようになっている。なお、平成12年には住民の自主的な地域振興組織である『伊座利の未来を考える推進協議会』が発足し、現在に至っている。

●都市漁村交流事業の内容は?
(おいでよ海の学校へ)
 第1回の『おいでよ海の学校へ』イベントが平成11年1月に開催されて以降、年平均約2回のペースで、町外の児童・生徒とその保護者30〜40名を伊座利地区に招き、定置網体験、伊座利漁船クルーズ、イカダ遊び、海鮮バーベキュー等の日帰りイベントを実施している。
参加料金は、当日の食材費や傷害保険料を含めて 2,000円/人で、イベントの目的が域外の児童・生徒及びその保護者に伊座利の良さを知ってもらうことで、学校への転入のきっかけにしてもらうという点にあるため、実質的には『伊座利の未来を考える会』のメンバー (全住民)のボランティアと持ち出しに依存している。
(伊座利小中学校への域外児童・生徒の転入)
 『伊座利の未来を考える推進協議会』の趣旨は、様々な問題を抱えた都会の子どもを親から離して預かるというものではなく、保護者を含めて伊座利地区に転入・定住してもらおうという点にある。従って、転入希望者の定住の是非については、希望者を推進協議会のメンバーが面接し、このような趣旨をお互いに理解し合える家族を選ぶ方法をとっている。転入家族の住宅は地区内の空き家等を賃貸方式で提供しているが、現実的には空き家が不足気味なため、定住促進住宅(町営住宅)の整備意向が大きい。
 なお、これまでの域外からの転入家族の数と経緯は以下の通りである。
■平成11年
 生徒1名(翌年転出)
 1家族(大人1名、子ども3名→現在定住)
■平成12年
 生徒1名(翌年転出)
 1家族(大人2名、子ども3名→現在定住)
 1家族(大人1名、子ども1名→翌年転出)
■平成13年
 生徒1名(翌年転出)
 1家族(大人2名、子ども3名→現在定住)
■平成14年
 児童1名、生徒1名→現在定
 5家族(大人7名、子ども12名→現在定住)