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都道府県名
市町村名
実施
地区名
実施主体等
本格的な取り組みに向けて
モニターツアーで基礎作り
大分県
津久見市
四浦地区
津久見市
本格的な取り組みに向けてモニターツアーで基礎作り
●津久見市の位置は?
 津久見市は大分県の南東部に位置する、人口約2万3千人、典型的なリアス式海岸の2つの半島と日本一の産出量を誇る石灰石の山々に囲まれた平坦地の少ない豊後水道に面したみかんとセメントと水産業の町である。
 四浦半島は津久見市の中心部から東方15kmに位置し、数年前までは交通網の不備から『陸の孤島』と呼ばれていた。昨今は、平成12年度の高速道路の開通や、県道四浦・日代線の整備、ふるさと農道・荒代トンネルの開通などにより、その解消が図られている。この地区は、まき網、一本釣り、定置網、素潜り等の漁業者が多く、中でも豊後水道を漁場とするまき網で獲れるアジ・サバは、津アジ(しんあじ)・津サバ(しんさば)というブランドで出荷されており、少しずつではあるが、市場で評価を得始めている。
 又、水産業における後継者不足・高齢化・漁獲量の減少は大変厳しいものがあるが、四浦半島の深良津地区には「四浦深良津二世会」という、後継者グループがあり、ヒラメの陸上養殖なども手がけられている。

●これまでの取組みは?
 水産業を取り巻く状況は、後継者不足・高齢者・漁獲量減少など大変厳しいものがある。特に半島部や離島では、漁業が基幹産業であるため水産業の不振が地域活動喪失の大きな要因となっている。一方では交通体系の整備により海岸や漁村を訪れる釣り客、観光客は年々多くなっているが、地域との交流はほとんどなく、ルールやマナーを守らない一部の人達とのトラブルが絶えず、海岸にはゴミだけが増え水産業の不振に拍車をかけている。そういった問題の解決と漁村の活性化を図るために、体験を通して漁村と都市住民が交流を行う『ブルーツーリズム』を計画した。当市では平成13年度から15年度までの3年間、四浦半島と2つの離島(保戸島・無垢等)で、様々な問題点を探るため、市が主催するイベント形式のモニターツアーを地元婦人部と漁協青年部に手伝ってもらう形で6回行った。定置網漁・カゴ網漁・刺網漁・素潜り漁・磯観察・緑化推進・料理教室・浜の清掃活動など、多くの体験メニューを通して都市住民には新しい余暇の過ごし方を提供し、漁村住民は新たな水産業への取組みと、明るく元気な漁村作りを目指している。平成16年度からは漁村住民が中心となって、本格的に実施して行く予定である。この3年間のツアーではモニターに大変な好評を得ている。

●都市漁村交流事業の内容は?
 平成13年度からモニターツアーを実施しているが、15年度は四浦半島の高浜地区で裸海人同士会(素潜り漁師)、深良津地区で四志会(四浦地区漁協青年部)が中心となり、「自分たちが出来るツーリズム」「もっとつくみを見て知って味わってもらいたい」をテーマに、それぞれ20人程度のモニターを募集してブルーツーリズムツアーを行った。モニターにはアンケートに答えてもらい、使い捨てカメラを渡しツアー中に感じたことを写真に撮り、レポートを提出してもらった。
高浜地区では、日帰りで素潜り漁・船釣り・料理教室・海鮮バーベキュー・浜の清掃・緑化推進というメニューで、深良津地区では1泊2日でカゴ網漁・船釣り・地引網漁・養殖イケスの清掃・浜の清掃・料理教室・緑化推進というメニューを用意した。夜は地元の郷土料理に舌鼓を打ちながら、交流を図った。これまで行ってきたモニターツアーには共通して「浜の清掃」というメニューを組み込んでいる。これは都市住民に家庭で出されたゴミが海まで流れてくることや自然の大切さを認識してもらい、海にもルールやマナーがあるということを啓発するためのメニューであるが、モニターには一様に評価を得ている。
 これまで、旅行代理店から修学旅行でブルーツーリズムを取り入れられないかという問い合わせがあったことから平成16年度は旅行代理店やJRとの協賛を考えている。