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都道府県名
市町村名
実施
地区名
実施主体等
「カキサミット」を契機に、
環境と食のイベント開催
広島県
沖美町
沖美地区
三高・美能漁協青年部
「カキサミット」を契機に、環境と食のイベント開催
●沖美町の位置は?
 沖美町は、広島市の南方海上約12km、広島湾のほぼ中央に浮かぶ能美島の西部に位置しており、広島市から海路等で60分、陸路でも90分という交通条件である。
 総面積は27.6km2、本島のほかに大小5つの島から成り立っている。
 地勢は、瀬戸内の島嶼部特有な平坦地が少なく山地が海岸線までせり出しており、温暖少雨な瀬戸内式気候である。
 人口は、4,751人で、一次産業(農業、漁業)の割合は30%と高い。
農業は、狭小で散在している段々畑を利用し花卉・果樹の栽培が盛んである。中でも花卉については、「三高地区の菊」「沖地区の草花(スイトピー)」と一定の市場評価を得ている。
 又、谷合を埋め立てた高規格温室団地が平成14年度に完成し、花卉の他イチゴ・トマトが栽培され、観光型農業への取り組みが始まっている。
 漁業は、地先海域で5t未満の漁船が小型底曳き網・刺し網漁を行っている。中でも「ナマコ」は、県内シェア60%を占めている。また、県内最大のカキ養殖場があり、「広島カキ」生産の一翼を担っている。

●これまでの取組みは?
 沖美町では、自然景観の維持・保全と都市住民との交流を図るため、昭和61年来、町民の憩いの場であると共に近郊住民との交流・レクリエーションの場である鹿田公園、親水性を考慮した海岸環境整備、明治のレンガ造りの遺構を核とした森林公園整備、瀬戸内の景観の一つである段々畑の保全整備などを行ってきた。H9〜10年度には美しいむらづくり事業により、浮桟橋、多目的広場等の修景が整備された。
 又、ソフト面では、町外に地域の紹介並びに地域特産物の「花卉」「カキ」を紹介するため、農業・漁業青年達が各種のイベントを企画・実施又は参加し、町内では産品開発グループが積極的な活動を行っている。

●都市漁村交流事業の内容は?
 沖美町内には3つの漁協があり、その内2漁協には青年部がある。後継者不足の中、部員数は合わせて37名で、カキ養殖業者が中心となっている。
 町内のカキ生産量は、昭和60年頃をピークに減少傾向にある。「広島カキ」の全国シェアも70%であったものが平成11年には52%まで低下した。これは養殖海域の変化によるもので、採苗・成長不良が続き、さらには新種の赤潮発生による斃死等も追い打ちをかけている。
このような危機的な環境変化の中、青年部は「山と海は繋がっている」という認識のもと、他の漁協とともに太田川の上流の山間地域への植樹活動を継続実施すると共に、環境をテーマとした「第2回全国カキサミット」を企画・運営した。
 販売・流通については、国内の産地間競争の激化、外国産カキの輸入増により価格の長期低迷が続く中、消費拡大のため、カキイベント(焼きカキの試食等)を実施してきた。
 近年、農業において「食の安全性」「偽装表示」問題が起き、カキについても「外国産カキの混入」や「SRSV」等の問題がクローズアップされてきた。これまで販売・流通については、主に仲買業者任せにしていたことから、生産者自らが直接消費者と交流し、生の声を聞き、それを反映した商品を含めた販売・流通に取り組もうという機運が高まった。
 手始めとして、平成14年千葉県幕張市で開催された「第1回 全国おさかな祭」に参加し、カキフライ・カキ飯の無料提供と広島カキのアンケートを実施した。
 平成15年には、近隣4町・11漁協で組織した「江能地区水産物等販売協議会」が、カキ消費量の少ない九州地方2ヶ所で焼きカキの無料提供を行い、広島カキのおいしさをPRしつつ交流を深めた。