| テーマ(キーワード) |
都道府県名 |
市町村名 |
実施
地区名 |
実施主体等 |
| 雄大な海でホエールウォッチング |
高知県 |
室戸市 |
室戸市全域 |
椎名漁業協同組合、長岡氏(個人) |
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雄大な海でホエールウォッチング |
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●室戸市の位置は?
室戸市は、高知県東南端の室戸岬に位置し、室戸岬を形成する市の形状から、三方が太平洋に面している。高知市からは約78kmの距離で、国道55号で結ばれており、車を利用して約2時間の時間距離である。平成12年の世帯数、人口は、7,897世帯、19,472人である。人口は一貫して減少しており、20年前のほぼ25%の減少を示している。かつては遠洋マグロ漁業基地として栄えていたが、現在は漁業構造の変化に伴い沿岸漁業への依存が高まり、就業機会の減少につながっており、若者を中心に域外流出傾向が続いている。同年の高齢人口比は27.6%で、県の郡部平均と同程度である。かつては、遠洋マグロ・カツオ漁業の全国有数の基地を形成していたが、遠洋漁業の縮小再編に伴い、漁業経営体、漁業就業者数の減少と関連産業の縮小傾向が顕著である。裾野の広い基幹産業であった遠洋カツオ・マグロ漁業の縮小は、市の産業経済に大きな打撃を与えており、近年、新たな産業おこしをめざして、海洋深層水の活用による関連産業振興や、従来型の観光の枠を越えた体験型の観光振興への積極的な取り組みが見られる。
●これまでの取組みは?
室戸市の都市漁村交流への取り組みは、椎名漁協による観光定置網と、漁業個人が取り組むホエールウォッチングである。
椎名漁協が観光定置網事業を経営している。もともとは、沿岸漁獲の減少に直面した漁協において、漁業経営と漁村の活性化の必要性が議論され、当地で営まれていた大型定置網3統を活用した観光事業に平成8年から取り組んだのが最初である。一方、ホエールウォッチングは、漁業を営むN氏が20年程捕鯨会社に勤めた後、Uターンして沿岸漁業に着業した時、国立少年自然の家から、子どもたちに室戸沖のクジラやイルカを見せたいとの相談を受け、平成元年の春から個人でホエールウォッチング事業を漁業と組み合わせて行うようになったのがきっかけである。着手当初、地元メディアの取材を受けたところ、ゴンドウクジラやマッコウクジラの大群に出会い、大きく報道され、それが結果的に一般客へのPRとなったようである。
●都市漁村交流事業の内容は?
観光定置網事業は、椎名漁協への電話による予約制であるが、漁協内に観光窓口部門や専任職員はおらず、代表電話が窓口となっている。毎月第2、第4土曜と盆・正月、地域行事日の他は周年営業され、安全対策を施した漁船に参加者を乗せ、定置の網揚げ風景を見学する方法である。早朝と昼に出港、見学自体は40分程で終わる。帰港後、事前予約客には、定置漁獲物を食材に婦人部が用意した“椎名の浜料理”が選択メニューとして提供される。料金は、定置体験のみで、大人2,000円、子供1,000円、これに予約制の食事を組み合わせると、大人5,500円、子供3,500円となる。着業当初2年間は、年間1,000人以上の参加者を見たが、その後減少、13年には26人にまで落ち込んだ。14年には424人に回復したが、最盛期には及ばない。客層は、県内海なし町村や徳島、愛媛方面からの団体バス利用客が中心である。
ホエールウォッチング参加者は、事前にFAXでN氏宅に予約を入れるが、N氏所有漁船の乗船可能人員の関係から、1回当りの参加者は12名が限界であり、予約が12名になったところで断る。乗合の場合、朝8時に出港、4時間程の間に最大20マイル沖まで出る。4時間の航行後、昼の12時には帰港する。料金は、大人が5,000円、子供が2,500円、小学生未満は無料である。着業初年度の報道取材によるPR効果から、翌年の平成2年以降順調に参加者数が伸びた。参加者は、関西、中国方面と香川、愛媛等からの家族連れや若い女性の小グループ客が多い。平成15年の参加者総数は368人にとどまっており、N氏によれば採算ラインを下回っていると言う。 |
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