| テーマ(キーワード) |
都道府県名 |
市町村名 |
実施
地区名 |
実施主体等 |
魚を獲らない漁業で資源管理と
海の文化の伝承を |
沖縄県 |
石垣市 |
石垣市 |
仲田森浩他(個人) |
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魚を獲らない漁業で資源管理と海の文化の伝承を |
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●石垣市の位置は?
石垣市は、沖縄本島の那覇市から約430kmにあり、冬期でも温暖な亜熱帯地域に位置する。空路は那覇(約1時間)や宮古等の周辺離島の他、東京、大坂、福岡、名古屋等の主要空港からの直行便があり、航路は那覇から約12時間である。石垣市の人口は、平成12年現在43,302人で、緩やかに増加しており、高齢化も顕著ではない。主要産業は、観光と農業であるが、漁業や八重山群島の中心都市として商業や食品加工製造業等も比較的盛んである。石垣島や西表島・竹富島等の周辺の島々は、亜熱帯自然の宝庫であり、景勝地、民謡・織物・料理等の民俗資源、イベント等多様な観光資源に恵まれている。入込観光客数(実数)は、増加の傾向にあり、平成9年以降50万人を突破し、11年では約61万人となっている。漁業は、潜水器漁業、一本釣・曳縄釣・いか釣、小型定置網、刺網等の沿岸海面漁業とくるまえび・真珠等の海面養殖が営まれ、生産金額は16〜21億円で変動して推移しているが、最近海面漁業が減少している。
●これまでの取組みは?
「サバニクルーズ−サバニを使用した漁業と海の体験」は、漁業者であるN氏個人が平成12年に開始したものである。N氏は、八重山漁協のリーダーの一人であり、小型定置網(10月〜6月)、かご網(7〜9月)を行い、平成9年から魚類養殖を行う専業漁家である。サバニクルーズを開始する頃には、潜水器漁業、刺網、かご網等で漁獲するサンゴ礁域のスジアラ、ハタ類、ブダイ等の漁獲量の落ち込みが大きかった。また、資源管理型漁業推進事業を導入して産卵期の禁漁等のイソフエフキの資源管理対策を実施した経緯から、個人でできる資源管理として、かご網を休止することとし、資源への負荷が小さく、かご網に代わる収入源として「魚を獲らない漁業−観光ツアー業」の導入を計画した。N氏は既存の漁船・漁業資材を使用して海人(ウミンチュー)らしい仕事をしたいと考え、サバニを使用した漁業と海の体験−サバニクルーズを平成12年に開始した。開始した平成12年の客数(N氏グループ)は250名と少なく、慣れない接客業で苦労もあったとのことであるが、その後平成13年380人、平成14年470人と客数も増加してしてる。この間、N氏のグループには2隻の僚船が参加し、更に1グループが開始する等、現在の所、サバニクルーズは順調に推移し、その輪も広がる方向にある。
●都市漁村交流事業の内容は?
サバニクルーズは、かご網漁(場合によっては小型定置網)とシュノーケリングによるサンゴ礁観察を主とする体験である。基本プログラムは、「石垣漁港に集合→更衣(夏期は水着、冬期はウェットスーツ)→体験の内容・注意事項を説明→サバニに乗船し出港→体験漁場に到着→かご網漁体験(かご引揚げ)→かご網の魚を〆る体験→シュノーケリングでかご網の設置やサンゴ礁を観察→帰港」であり、所要時間約2.5時間、料金は大人5,000円である。休漁期の7月〜9月が基本的な実施期間であり、7〜9月以外の時期は修学旅行等の10人以上の団体客のみ受け付ける。N氏グループの場合、問い合わせや予約受付、待合所での料金精算、出港前の安全面でのレクチャー等はN氏の妻が担当し、現場の案内は夫が担当する。また、パソコン等を利用した宣伝や客へのサービスは夫婦が共同で行う等、全て手作りの夫婦協業であり、多忙な場合に2隻の僚船が手伝う形である。サバニの規模やシュノーケリング中の安全対策等から僚船を含む3隻で1回に実施できる人数は15人程度に限定される。修学旅行からの問い合わせは多いが、現在の体制では大規模な修学旅行に対応することは困難であり、修学旅行や団体客の利用は少ない。これまで、利便施設がなく、仮設テントや漁協の倉庫を借りて更衣等をしていたが、漁村コミュニティ基盤整備事業により休憩室、シャワー等を備えた離別施設が整備中であり、平成16年3月には完成する予定である。 |
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