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都道府県名
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実施
地区名
実施主体等
石積みの漁村風景を活かし
絵画コンクールを開催
三重県
志摩市
波切地区
志摩市
石積みの漁村風景を活かし絵画コンクールを開催
●志摩市波切地区の位置は?
 波切地区は、三重県の東南部に位置する志摩市に立地する第3種波切漁港の背後集落ある。志摩市は、北部は伊勢市及び鳥羽市に、西部は南伊勢町に接し、南部及び東部は太平洋に面している。なお、志摩市は、平成16年10月1日に、浜島町、大王町、志摩町、阿児町、磯部町の5町が合併した新市であり、波切地区は旧大王町に属している。平成16年10月に合併後した志摩市の平成18年2月現在の人口、世帯数は、約6万人、約2.2万世帯である。一方、波切地区がある合併以前の、旧大王町の人口・世帯数の推移を国調データで概観すると、平成12年の人口・世帯数は8,465人(高齢化率27.7%)、3,017世帯で、人口の漸減と高齢化の進行及び、世帯数の横ばい傾向が見られる。志摩市全体の人口に占める旧大王町の割合は概ね13〜14%程である。旧大王町の産業別就業人口構成は、第1が10%(うち漁業9.3%)と第1次産業の中心を漁業が占めている。
 漁業は主に、定置網に加え、沿岸カツオ一本釣りや曳縄釣り、その他の釣り等の釣り漁業と、周辺の磯根を対象とした採貝藻漁業の他、ノリ養殖及び真珠養殖等の養殖業が盛んに営まれている。地域の中核港波切漁港陸揚金額は、近年7億円〜8億円程度で推移している。

●これまでの取組みは?
 波切地区が立地する波切漁港背後は、急峻な山がちの地形を形成しており、山がちで複雑な地形に高密度な家屋が集積している。従って、集落内には段差が多く、必然的に宅地擁壁や階段様の路地等が多く見られる。
 大正7年に着工し、昭和3年に完成した現在の波切漁港再奥部の石積施設群の建設に従事した、いわゆる「波切の石工」の存在が反映し、集落内の宅地・用地擁壁や寺社等の壁、街路階段、路地等に多くの石積や石貼り構造物が見られる。志摩市では、このような独自の石積みの漁港や漁村景観を、重要な地域資源と位置付け、地域イメージの向上と、新たな観光来訪者の誘致を目指して、平成8年より、「絵描きの町・大王」を宣言し、毎年、石積みの漁村風景を題材とした、絵画及び写真コンクールを開催している。

●都市漁村交流事業の内容は?
 旧大王町(現志摩市)では、波切地区の石積み景観を題材に、平成8年3月より「絵かきの町・大王」を宣言し、町内の絵かきの町・大王実行委員会が中心となり、毎年、絵画及び写真のコンクール、関連モニュメントの設置等の活動を行っている。このような取り組みは、誇るべき地域資源である石積みの漁村風景の絵を描いたり、写真撮影に来訪する外来観光客の増加とともに、地域住民の“ふるさと意識”の醸成につながり、大きな効果をあげている。

来訪者用の波切紹介パンフレット
 また、三重県南勢志摩県民局によれば、優れた景観の保全・利活用のための、案内板等の整備に1/2の県単費補助を行う「伊勢志摩快適空間創造事業(県単事業)」が、モデル事業として実施され、選定された5モデル地区の中に、石積構造物の立地する波切漁港と、石垣など石積構造物が集積する漁村集落を対象として、波切地区が選定されている。