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民泊で島の生活体験
島根県
隠岐の島町
隠岐の島町全域
隠岐の島町、隠岐島後観光協会
民泊で島の生活体験
●隠岐の島町の位置は?
 隠岐の島町は、島根半島の北東60〜80kmの海上に位置するほぼ円形の離島である。隠岐諸島のうち、島後の西郷町・都万村・五箇村・布施村の4町村が平成15年に合併し、一島一町の隠岐の島町となった。本土との窓口である境港・七類港より高速船の直行便利用で約1時間、フェリーの直行便で2時間20分。伊丹空港・出雲空港から航空機も就航している。平成18年の世帯数は7,368世帯、人口は17,015人となっている。65歳以上の高齢者人口割合は昭和55年の16.5%から平成12年の28.4%まで増加し、全国平均より先行して高齢化が進んでいる。
 水産業を中心に第1次産業を経済の基幹産業として栄えてきたが、近年では第2次・第3次産業の比率が高まっている。隠岐の島町は暖流と寒流のぶつかる豊富な漁場を有し、巻網漁、カニ・バイ篭、一本釣り漁業や採介藻などの沿岸漁業が営まれている。

●これまでの取組みは?
 隠岐の島町周辺の海岸全域が大山隠岐国立公園に指定され、雄大な海洋風景や急峻な山並みなど風光明媚な景観を醸し出している。島外からの一般観光客を対象に体験メニューが組まれていたものの、組織立てた都市漁村交流に特化した取り組みは行われてこなかった。
 隠岐の島町の交流事業は、島外の学校関係者が民泊を含めた農林漁業体験の修学旅行プランについて観光協会へ相談をもちかけたことをきっかけとして、本格的に取り組むこととなった。当初、大人数の修学旅行生の受け入れ態勢が整っていなかったがため、観光協会の主導の元、意識の高い農林漁業者や一般家庭等が会員となって平成16年に民泊親和会を設立した。
 修学旅行生はこの会に所属する家庭(農林漁業者宅に限らない)に民泊し、島の暮らしを体験する。生活産業型体験の他、各家庭は工夫を凝らした様々な体験メニューや食事などを用意している。

●都市漁村交流事業の内容は?
 修学旅行生を対象とした取り組みは平成16年から実施されており、年間2〜3の中高校が訪れている。1学校あたり150人程度の学生が分かれて島内で民泊を行った。修学旅行生は民家の仕事(漁家であれば漁業・養殖業体験、農家であれば農業・畜産体験等)を体験し、島の人々と直に接することによって島の暮らしや一次産業への理解を深めることが狙いである。1日は民泊、2日目あるいは3日目は島内観光や自然歴史体験等を行いホテル等に宿泊するスケジュールとなっており、民泊と島内宿泊業者とのかねあいが図られている。
 民泊親和会に所属する民家は平成18年現在100軒近くになり、島内の各地区に数十軒ずつ所属している。各民家の受け入れ人数は1回あたり2〜5人であり、1日(1晩)を原則としている。民泊親和会に、登録した民家は食品の取り扱い対策や注意事項等について保健所の指導のもと衛生管理の講習を実施している。
 観光協会以外の窓口で実施されている、定住交流型事業として一般向け漁業体験や古民家宿泊、地元水産物を使ったレストラン等の活動とも一部連携している。
 また、民泊については宿泊料ではなく、体験料として料金を設定し、宿泊した各家庭に基準料金が支払われるシステムとなっている。