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都道府県名
市町村名
実施
地区名
実施主体等
ガタリンピックで
干潟のイメージをプラスに変える
佐賀県
鹿島市
七浦地区
(道の駅鹿島)
七浦地区振興会
ガタリンピックで干潟のイメージをプラスに変える
●鹿島市の位置は?
 佐賀県鹿島市は、佐賀県の西南部に位置し、東には有明海が広がり、西は多良岳山系に囲まれている。国道207号が長崎本線と並行して走り、福岡市と長崎市からはJR長崎本線で約1時間の距離にある。日本三大稲荷の一つである祐徳稲荷神社には、年間280万人の参拝客が訪れる。
 H12年国勢調査では世帯数9,818世帯、人口33,215人で第一次産業17.7%、第二次産業29.3%、第三次産業が52.9%の割合であった。第一次産業は減少傾向にあるが、就業人口や生産額の割合が県内七市で最も高いことが特徴である。
 鹿島市七浦(ななうら)地区は、約半数が第1次産業に従事する人口約4,000の活気ある地区で、国道207号とJR長崎本線(停車駅:肥前七浦駅 肥前飯田駅)でのアクセスが可能である。県内第1号の指定を受けた道の駅「鹿島」が地区内にあり、地元産農林水産物のPR・販売などをしている。また、ガタリンピックの開催場所でもある。
地区全戸が加入する七浦地区振興会(昭和61年発足)があり、産業から生活まで様々な課題や振興策を検討・実践している。全国的に注目されている有明海の環境問題にも取り組み、海や川をきれいにする活動・PRに力を入れている。全国的にも珍しい地区振興の手段として地区民から出資を募って平成3年に設立した株式会社「七浦」があり、道の駅「鹿島」内施設の経営指導や、様々なまちおこしに活躍している。

●これまでの取組みは?
 有明海の干潟は泥干潟なため見た目があまりきれいではなく、海はいつも濁っていて白砂青松のイメージからはかなりかけはなれた厄介者として考えられてきた。しかし、沿岸住民にとっては有明海こそは恵みの海であり、いのちの海でもある。
 昭和59年地元の若手グループが、地域おこしに取り組む組織『フォーラム鹿島』を結成し、イメージをプラスに変えることに取り組んだ。ガタに触れ、ガタの良さを知ってもらうため、干潟の上での運動会を計画。いっそガタの上でオリンピックをと、「ガタリンピック」と命名され、昭和60年5月3日に第1回目が開催された。その後、オリンピックならば国際性を、ということで日本在住の多くの外国人、そして姉妹都市のある韓国からも来てもらい、年々盛大になってきている。今年は節目の第20回目を迎えた。「ガタリンピック」は毎年5〜6月の間で潮が良い一日に開催されており、発想の転換と独創性で高い評価を受けている。
 人気が高まるにつれ、約1,500人の出場枠が募集開始から3日間で埋まり、地元住民でも参加しにくいという現状が生まれた。そこで、七浦地区振興会が4月中旬〜10月下旬で「干潟体験」の受け入れをはじめた。修学旅行生が行う「ミニガタリンピック」には、年間1万5千人以上が訪れる。個人・家族・小グループを対象とした「干潟体験」では、有明海の紹介、干潟での遊び方(潟スキー方式)のレッスン後、自分達でフリーに遊べる。「干潟体験」は平成4年からフォーラム鹿島で受入れを始め、平成6年より七浦地区産業振興会(現 七浦地区振興会)にて随時受付を行っている。
 また、有明海の潮汐や国内で有明海・不知火海にのみ生息している生物、身近な場所にもいる希少な生物などを観察紹介する「自然学習教室」を実施している。

●都市漁村交流事業の内容は?
 まちおこしの有志のメンバーや、市、商工会、青年会議所、各青年部などが参加する「鹿島ガタリンピック実行委員会」では、毎年5〜6月の潮の状態が良い1日で干潟の大運動会と題した「鹿島ガタリンピック」を実施している。国内外から約1,500名の参加者が集まり、ガタスキーという干潟の上を移動する漁具でレースを行ったり、干潟の上で綱引きを行ったりと様々な干潟でのイベントが催されている。
「鹿島ガタリンピック」以外の日でも、4〜10月まで少人数からでも体験できる「干潟体験(泥んこ遊び)」や修学旅行生・社員旅行などで「ミニ・ガタリンピック(ガタスキー競争、潟上綱引き、ガタフライ競争など)」を体験している。
 5月前後には大手新聞社主催の「環境教室」が開催され、大人と子供2世代が講師の大学教授からの話を聞き、干潟にいる生物を観て、口にして、学んでいる。この環境教室は今年で4年目を迎える。(平成16年現在)。
 他にも、農園体験や山菜採り、有明海の遊覧船に乗込み漁業体験で有明海の珍味を試食する「かしま有明海堪能ツアー(エコツアー)」を平成16年4月より実施予定している。