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恐竜の島で体験漁業
熊本県
御所浦町
熊本県
御所浦町
御所浦アイランドツーリズム推進協議会(町企画観光課内)
恐竜の島で体験漁業
●御所浦町の位置は?
 御所浦町は、天草群島と九州本土に囲まれた不知火海のほぼ中央に位置し、御所浦島、牧島、横浦島の3つの有人島と15の無人島から構成される離島町である。離島であるため、町外への交通は海上交路に依存しており、海の玄関口である本郷漁港をはじめとした町内立地の各漁港港湾に定期船の発着場が5ヶ所立地し、天草本土方面と結んでいる。天草地域の中核都市である本渡市及び対岸の倉岳町と8往復/日で結ばれるとともに、九州本土とも八代市、水俣市と結んでいる。県都熊本市とは、陸路・海路を合わせて約2時間半程の時間距離である。
 平成12年の町人口は4,097人である。年々減少傾向にあり、最近20年で24%、10年間で14%の減少をみており、近年に至っても人口減少に歯止めがかかっていないのが実情である。同年の高齢人口比は30.7%と、県平均の21.3%(県郡部平均24.6%)も大きく上回っている。
 県下最大の生産量・金額を誇る魚類養殖を中心にした水産業を基幹産業としており、漁業就業者数自体は減少しているものの、依然として町就業者数全体の4割に達している。

●これまでの取組みは?
 御所浦町の基幹産業は、結果随一の生産量と金額を誇る魚類養殖を中心とした漁業であり、現在も漁業が基幹産業を形成していることに変わりはないものの、平成2年当時の漁業部門の純生産額が町内総生産額の3割以上を占め、県下で最も漁業依存度の高い産業経済構造を有していたものが、平成12年には17.3%と大きく割合が減少している。また、漁業就業者の減少と高齢化も進んでいる。このような状況の下、町内の工事現場から1億年前の恐竜の足跡や歯、骨、アンモナイトの化石等が見つかり、町では、“恐竜の島”をキャッチフレーズに、新たな体験交流型の観光振興を通じた産業おこしに取り組むこととなった。島内に、恐竜の化石や骨格標本等を備えた白亜紀資料館が整備され、船着き場には恐竜のレプリカが設置されるなど話題を呼び、恐竜の島体験を売り物に全国の修学旅行を誘致するに至っている。

●都市漁村交流事業の内容は?
 修学旅行の受入れや窓口業務は、町の企画観光課内に設置された『御所浦アイランドツーリズム推進協議会』が担っている。
 主な体験メニューは、(1)化石発掘体験(町白亜資料館でハンマーを貸し出し、町内の花岡山化石採掘場で化石発掘体験)、(2)白亜紀の化石たんけん隊(白亜資料館で学習した後、船上から1億年前の白亜紀の地層を見学、その後、町内の前島にあるアンモナイトの化石を観察する)、(3)化石アドベンチャー(白亜紀資料館で学習後、海上タクシーで白亜紀地層や化石海岸の観察をする)、(4)化石のアート・クラフト教室(化石のアクセサリーや恐竜の足跡プラホビー、化石のイミテーション等を製作)といった化石・恐竜関連の体験が中心である。加えて、(5)体験・珍味タコ料理(御所浦名物のタコをふんだんに使ったタコ飯やタコ天ぷら等の地元漁師料理体験)、(6)体験・トントコ漁(御所浦に古くから伝わる伝統漁法“トントコ漁”を地元漁師の案内で船上体験する)といった漁業体験も用意されており、修学旅行参加校の要望により、地元漁協女性部と青年部が提供する、(7)海鮮バーベキューも、参加した生徒達の人気を得ている。
 修学旅行の宿泊は島内の民宿が担っており、これまで観光客が殆どいなかった御所浦町に、まだ経済波及は大きいとは言い難いものの、新たな形態の観光産業が生まれたことは確かである。推進協議会では、修学旅行だけでなく一般の参加者への対象を広げることとしている。